スポンサーサイト

--.--.--(--)

『スポンサー広告』 Comment-Trackback-
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010『本のオフ会』 ベスト3(「おでん」会議)

2011.01.12(Wed)

『本のオフ会』 Comment(0)Trackback(0)
1月5日(木)うちの店でやっている読書会、通称「本のオフ会」で、恒例の「2010 ベスト3」発表を行いました。恒例たって、まだ二回目ですけどね。この読書会は存続の危機にさらされながらも、どうにかこうにか1年を持ちこたえることができました。ほとんど「虫の息」状態で続いているのが、なんとも私らしいというか。いや、ほんと、皆さんのおかげです。さて、早速、「ベスト3」なんだけどこんな感じ。

yamamotoさん
和書
◎『砂の上の植物群』(吉行淳之介)
◎『シュンポシオン』(倉橋由美子)
◎『あ・う・ん』(向田邦子)

外国文学
◎『雪』(オルハン・パムク 藤原書店)
◎『無関心な人々』(アルベルト・モラビア)
◎『ナジャ』(アンドレ・プルトン 岩波文庫)

どんどんマニアックになっていく、yamamoto君。ちなみに2010年の読書量は、百冊を超えたそう。和モノと洋モノに分けてのセレクト。今年は、吉行淳之介と倉橋由美子にはまったみたいです。いや、ワタシ、気になる作家ではありますが読んでません。私が若い頃、文壇のスターだった人たちなのに。中では、かろうじて向田邦子を読んだくらい。その向田邦子が浮いているようなセレクト。モラビアはすっかり過去の人かと思いきや、池澤夏樹編集の河出世界文学全集に『軽蔑』が入っていました。パムクは最近、『無垢の博物館』(上・下)が出たところでこの人の本も読みたい。

itohさん
◎『星座から見た地球』(福永信 新潮社)
◎『(私)という演算』(保坂和志 中央公論新社)
◎『デュシャンの世界』(カバンヌ 朝日出版社・78年刊行と古い)
次点『新潮』(2011・一月号)

「フランスパン」という演劇集団を主催する彼、パートナーのhonjohさんと一緒に参加してくれました。読書傾向は私と全くかぶらないっす。(笑)とは言え、大阪外大時代はドン・デリーロで卒論を書いたというアメリカ文学通。福永信という作家、はじめて知りました。ストリートノベル大賞受賞作家って、こんなカッコイイ文学賞があったんですね。itoh君は、大の保坂和志ファンでもありました、ということで保坂和志の短編集もセレクトされています。さらにyamamoto君といい、itoh君といいシュールリアリズム界隈からの本をセレクトしてます。『新潮』1月号は、唖然とするような豪華執筆陣。なんと、ドン・デリーロまで寄稿しています。でも、オススメは岡田利規と飴屋法水の対談とか、さすが演劇屋さんです。

honjoさん
◎『グロテスク』(桐野夏生 文春文庫)
◎『深い河』(遠藤周作)
◎『神様』(川上弘美 中公文庫)
◎『踊りは人生』(花柳 寿々紫 西川 千麗 鶴見 和子 藤原書店)

久しぶりに来店してくれた彼女、鰻の折りまで持参してくれました。ほんと、申し訳ない。桐野夏生さんの『グロテスク』、東電OL殺人事件をモチーフにした作品らしい。『神様』は、川上弘美フリークのyamamoto君も大絶賛。『踊りは人生』、日舞を習っているというhonjohさん、この本は社会学者で日舞や和歌、着物など多彩な趣味で知られる、鶴見和子さんも共著者として加わっている。奥の深い話なんだろうな。

hirosiさん
◎『めくるめく世界』(レイナルド・アレナス 杉山晃訳 国書刊行会)
◎『終の住処』(磯崎健一郎 新潮社)
◎『千年の愉楽』(中上健次 河出文庫)

『めくるめく世界』は、最初のほうだけちらっと読んだことがある。いわゆる中南米文学のマジック・リアリズムともちょっと違う荒唐無稽なほら話といった感じがした。米朝の落語『地獄八景亡者の戯』みたいな。『終の住処』、このブログでもとりあげ、批判的なコメントを書いてしまいました。息子さんは大絶賛。
『千年の愉楽』は、私も今年印象に残った本。

わたくし
◎『世界終末戦争』(バルガス・リョサ 新潮社)
◎『ヴァインランド』(トマス・ピンチョン 新潮社)
◎『いまも君を想う』(川本三郎 新潮社)
次点 『千年の愉楽』(中上健次 河出文庫)
次々点 『停電の夜に』(ジュンパ・ラヒリ 新潮文庫)

去年は、リョサ&ピンチョンyearだったような気がする。リョサはノーベル文学賞受賞、ピンチョンは新潮社から全小説の刊行と、思ってもみなかったような<事件>が起こった年でした。そのリョサの『世界終末戦争』は、やはり圧巻としか言いようがない。素晴らしすぎる一冊。『ヴァインランド』も、70年代カリフォルニアを舞台とした時点でピンチョンの勝ち。筆の勢いが違う。川本さんの本は、涙なしには読めない。奥さんとの思い出やエピソードのひとつひとつが、まるで宝石のように輝いている。混じりっけなしの純愛の凄さ。中上健次は、『枯木灘』を読んで、もちろん悪くはないんだけど、「そんなにええか?」という感じだった。が、この本は素直に凄いと思った。

ついでに当日参加はできなかったけど、うちの店の常連で、読書会にもたびたび顔を出してくれている、本好きの人たちのベスト3も。

kajitaniさん
◎『世界終末戦争』(リョサ 新潮社)
◎『ヴァインランド』(ピンチョン 新潮社)
◎『夜明けの家』(古井由吉 講談社文芸文庫)

なんか、ワタシのベスト3を眺めているような錯覚にとらわれます。

morisakiさん
◎『密会』(安部公房)
◎『散華』(高橋和己)
◎『門』(夏目漱石)
次点 『洪水は我が魂におよび』(大江健三郎)
   『ゼーロン 淡雪 他』(牧野信一 岩波文庫)

日本近代文学好きのmorisaki君らしいセレクト。『密会』は、ワタシも今年読んで印象に残っています。



◆というようなことで、今年もなんとか続けていきたいものです。さて、次回、2011年初の「本のオフ会」ですが、こんな感じです。最近なにかと話題の通称「切手本」。こういうタイプの本、ここでやるのははじめてです。案外、こういう本の方が論議が盛り上がるのかもしれませんね。

日時  2月4日(金) PM6:30~
テキスト 『切り取れ、あの祈る手を <本>と<革命>を巡る五つの夜話』(佐々木中 河出書房新社)



切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話
(2010/10/21)
佐々木 中

商品詳細を見る



関連記事
トラックバックURL

http://gatemouth8.blog87.fc2.com/tb.php/91-04513d48

トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
▼ プロフィール

gatemouth

Author:gatemouth
吹田の関大前で、「ゲートマウス」という小さなカフェを営業しています。
「ゲートマウス」は、「本が楽しめる、ミュージック・カフェ」、もしくは「音楽が楽しめる、ブックカフェ」といったイメージの店です。勿論、フードやドリンクも充実。是非お気軽にお立ち寄りください。日曜、祭日は休業。

吹田市千里山東1-11-16
TEL 06-6387-4690
MAIL gatemouth8@gmail.com

▼ 最新記事
▼ 最新コメント
▼ 最新トラックバック
▼ 月別アーカイブ
▼ カテゴリ
▼ FC2カウンター
▼ 検索フォーム
▼ RSSリンクの表示
▼ リンク
▼ ブロとも申請フォーム
▼ QRコード
QRコード

pagetop ↑

Copyright © 2017 gatemouth all rights reserved.
Powered By FC2 blog. Designed by yucaco.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。