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ヴァン・モリソン山脈

2009.07.26(Sun)

『音楽』 Comment(0)Trackback(0)
It's Too Late to Stop Now...It's Too Late to Stop Now...
(2008/01/29)
Van Morrison

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Into the MusicInto the Music
(1990/06/15)
Van Morrison

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■ヴァン・モリソンを聞き始めたのは、70年代中頃、『ヴィードゥン・フリース』からだ。ゼムの時代のヒット曲「グロリア」は、確か中学の頃だから、そこまで遡ると既に40年以上も前の話になる。74年発表の『ヴィードゥン・フリース』は、恐ろしく地味で渋いアルバムだった、バックもアコースティックでシンプル。『アストラル・ウィークス』の系譜に連なるようなアルバム、と言えばいいのか。要するに、とっつきにくいアルバムだったのだ。しかし、繰り返し聴いているうちに、アイルランドの寒々とした光景が、目の前に開けてくる。冬の夜、暖をとりつつウイスキーか焼酎をちびちびやりながら聴くという、お馴染みのシチュエーションにおいては最適の一枚。


■このアルバムがあまりにも良かったので、他のアルバムをと思い、選んだのが『テュペロ・ハニー』だった。『ヴィードゥン・フリース』と比べると華やかでポップな内容だったが、もう一つのめり込めなかった。以来、ご無沙汰状態だったのが、90年代初頭に『オーディナリー・ライフ』というアルバムに巡り会い、二度目ののめり込みが始まり、現在に至る。そんなわけで、ヴァンのCDは、10枚あまり持っているのだが、ほとんどが90年代以降に発表されたものだ。
ところがここへ来て、続々とリマスター盤が再発されだした。これを機に、それ以前の作品まで揃えたいところである。デビューから既に40枚近くの作品をリリースしているので、一挙にというわけにはいかない。ボチボチ揃えていこうと思う。それだけの価値のあるアーティストである。


■これだけのキャリアと作品を持ちながら、凄いのは駄作がほとんどなく、どれもヴァン・モリソン・ブランドのクォリティを保っていることだ。ピークが一つや二つではない。多少のでこぼこはあるにせよ、いくつもピークが連続して続く大山脈のようなものである。
そんなことを考えたのも、今回そのリマスターシリーズで手に入れた、70年代を代表する2枚である、『魂の道のり』というライブ盤と『Into The Music』を聴いてのことだ。
さらに、2年前に手に入れたDVD『ライブ・アット・モントルー』は、74年と80年のモントルーでのライブだが、ぶっきらぼうで、サービス精神のかけらもないパフォーマンスでありながら、やはり、その演奏のクォリティは素晴らしく高い。


■『魂の道のり』は、発売当時、何度も買おうと思いながら買えなかった因縁のアルバムで、今回めでたくリベンジ。ヴァンのライブアルバムというと、90年代に出た『ナイト・イン・サンフランシスコ』という、これまた傑作ライブがあって、こちらも大好きだった。ひょっとしてうちの店では、今までで、最も店内で流したCDかもしれない。ただし、『魂の道のり』も昔から定評のある名盤だけあって、この2枚のライブ・アルバムは、どちらも甲乙付けがたい。
『魂の道のり』は、カレドニア・オーケストラというホーンとストリングスを含む11名という大所帯バンドがバックにつき、ヴァンのヴォーカルをサポート。80年代のスピリチュアル路線を通過する前なので、重厚さ、洗練さ、そして穏やかな表情という、90年代以降のヴァン・モリソン・サウンドとはちょっと違う。軽快で荒々しい疾走感にあふれ、洗練とは逆のいい意味でのチープなワイルドさが心地いい。これはこれで、必要十分にして何の添加物もいらない、紛れもない完成品としての魅力を放っている。また、『ナイト・イン・サンフランシスコ』には入っていない、「ドミノ」の格好良さは尋常ではない。どうして、こう心の琴線のキモとなる部分をつついてこれるのか!?

■『Into The Music』は、79年の作品で、1曲目からまばゆいばかりの明るさと、スピード感でアルバムを一気にがぶ飲みしてしまう。こちらもホーンやフィドルが入って賑やかなバックだが、マンドリンが入っていたり、ギターがアコースティックだったりで、カントリー色が強いような気がする。
それにしても、2枚のアルバムを聴いてみて驚くのは、70年代半ばにして現在に至るそのスタイルが、既にほぼ確立しているという点だ。もともと、ブルース・ジャズ・R&B・カントリー・アイリッシュトラッド等、ルーツ系の音楽が背景にある人だけに、素材はそもそも不変なわけだ。後は、サウンドプロダクションによる味付けだけ、とも言える。とは言え、そのサウンドプロダクションは一筋縄で行くはずもなく、多様かつ多彩であきさせない。奥の深いアーティストだ。


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