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『レコードコレクターズ』(09年7月号 特集・オールディーズ 初期アメリカ・ロック/ポップの名曲100)

2009.07.02(Thu)

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レコード・コレクターズ 2009年 07月号 [雑誌]レコード・コレクターズ 2009年 07月号 [雑誌]
(2009/06/15)
不明

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■最近の『レココレ』や『ミュージックマガジン』は、やたら「○○年代名盤ベスト100」といったランキング特集号が多い。これは、たまにやるなら売れるのだろうが、やり過ぎると「またか」となって、インパクトがなくなる。一昨年は、『レココレ』が創刊25周年ということで、60年代から80年代にかけてのランキングを発表していた。今年は、『ミュージックマガジン』が創刊40周年ということで、似たようなことをしている。と、文句を言いつつ、ついつい買ってしまう私ですが。


■しかし、今回の『レココレ』の特集ランキングは、ちょっと新鮮である。アルバム時代になって、ヒットシングル時代の50年代~60年代の名曲群は、すっかり影が薄くなっていた。私などは、ビートルズのデビューが、丁度中学生の頃で、ポップミュージックにのめり込むきっかけにもなったのだが、ビートルズ以上に夢中になったのは、その頃のヒットシングル、ヒットチャートだった。ビートルズの楽曲以上に、魅力的なポップミュージックがわんさとあった。
この特集は、ビートルズやプレスリーの影にかくれて埋もれてしまった名曲群に、再度光を当てる好企画だと思う。あの頃のアメリカのポップチャートは、ティーンエイジャーの私にとって、光り輝いていた。


■当時のことを考えてみて面白いのが、日本におけるヒット曲とアメリカでのヒット曲の微妙なズレだ。ここでいうヒット曲というのは、日本における洋楽チャートのことである。当時は、テレビでも「ザ・ヒットパレード」なんていうテレビ番組があったりして、今よりもむしろ洋楽が身近だったかもしれない。今は、J-POPというジャンルが強すぎて、むしろ洋楽とは疎遠になっている若者が、多いのではないだろうか。
で、当時、日本で流行る洋楽というのは、あくまで日本的哀愁を帯びた曲で、ビートの効いたロックンロール風味の曲は少なく、私などは一人で憤慨していた。日本的嗜好のフィルターが、レコード会社のプロモなどでかけられていたとしか思えない。今でも鮮明に覚えているのは、ビリー・ボーン楽団の「真珠貝の歌」というのが、日本でバカ受けしていて、そのおかげで、当時の真の名曲群には全く日が当たらなかったことだ。勿論、この「真珠貝の歌」は、今回のベスト100には入っていない。また、ベンチャーズの人気などもビートルズを凌駕するほどだったし、リバプールサウンドは、グループサウンズによる歌謡曲的・童謡的楽曲に落とし込まれていた。リバプールサウンドと言えば、唯一例外的に日本で受けたのが、アニマルズの「悲しき願い」で、これはもう当時の日本のシンガーにカバーされまくっていた。また、当時、NO1ヒットを量産していたタムラ・モータウンの曲など、話題になることは皆無だった。ガールズポップと言えば、アメリカ産のものより、フランス・ギャルやシルヴィ・バルタンなどのフレンチポップだった。


■今回、ベスト1に輝いたのは、ボブ・ディランの「ライク・ァ・ローリング・ストーン」だった。当時アメリカでも大ヒットしたし、この曲がNO1になったのは、大いに納得で、これはやはり歴史的な名曲だと思う。とりわけ、あのイントロのカッコ良さはたまらない。ビートルズやビーチ・ボーイズが、実験的な手法を用いて変わった音を取り込んだり、テープを早回ししたり切り刻んだり、色々チャレンジしていたようだが、そんなややこしいことをせずとも、ごく普通の楽器を使って、ディランは、誰にもまねできない、先端の音を作り出してみせてくれた。
しかし、この曲は当時日本においては、何の反応もなかった。そんな曲がこのランキングには山ほどある。さすがに、今だったら、「ライク・ァ・ローリング・ストーン」は、たいていの人が、どこかで耳にしたことくらいあると思う。そういう意味では、なじみのある曲になっているかも知れない。しかし、当時の日本にタイムスリップするなら、アニマルズの「悲しき願い」や、ビリー・ボーン楽団の「真珠貝の歌」は、多くの人が口ずさんでいた。一方、ディランの「ライク・ァ・ローリング・ストーン」を知っている人など、ほとんどいないに等しいような状態だったのである。


■今回のレココレ特集を巡って、とりとめもなくそんなことを考えていた。ベスト100はほぼ妥当なものだと思うが、ちょっと違和感があったのはこんなところか。
一つは、ザ・バーズの曲が3曲と、ちと多いのでは?それに対して、当時アメリカでヒットを飛ばしまくっていたザ・フォー・シーズンズの曲が、「シェリー」だけと、これは逆に少ない。私は、このグループの「ドーン(悲しき朝焼け)」という曲が大好きで、私だったら、少なくともベスト3に入れると思う。偉大なザ・フォー・シーズンズの最大の名曲だと思っている。あと、ベルベッツの「愛しのラナ」やマッコイズの「ハング・オン・スルーピー」、トーネドーズ「テルスター」なんかも入って欲しかった。


■最後に、この特集号で萩原健太さんが、こんなことを述べておられる、これ、実に急所を突いていると思うのだ。

 「1曲ごとの存在感に関して、シングル全盛時代のヒット曲を超えるものなどないのだから。確かにビ ートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』は名盤かも知れないが、AB面 合わせて40分ほどのあの盤だって、ファイブ・サテンズ1曲たった3分の「イン・ザ・スティル・オブ・  ザ・ナイト」の美しさには到底かなわない。」

実際、私は、アルバム全盛時代に入ってから、しばらくの間、音楽を聴くのをやめた時期があった。アルバムとなると、いい曲もあれば、悪い曲もある、いくら名盤と呼ばれるアルバムでもそれは免れない。それを我慢してアルバム全曲、通して聴くというのは、ある意味アーティストのリスナーに対する押しつけではないのか。そんなことも感じたりした。まあ、それでも、3~4年経つと、アルバム型リスナーに変貌していくわけですが。
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